自分の老いの果ての死を真剣に考えてみた時

日本尊厳死協会というものがある。
現在会員数11万人を超え、年間約6千人、会員は意識のしっかりした状態で書いた遺書(尊厳死の宣言書)に署名捺印して協会に1通と自分に1通持っているという。
  1. 延命措置は一切ことわる。
  2. ただし病気の苦痛を和らげる措置 は最大限にしてほしい。その副作用で死んでもかまわない。
  3. 数ヶ月以上植物状態に陥った時は、一切の生命維持装置をとりやめてほしい。
という要点である。
長年連れ添った配偶者や家族に自分の身の始末に上記のような宣言は、迷惑をかけずに逝くことができるのではないか?
ただし、肉親で愛情深い人々の中には、こういうことに抵抗を示す人もまだ少なくないと聞く。
それはその人たちが、やがて来る自分の老いの果ての死を真剣に考えてみた時、自ずから答えが出てくるのではないだろうか。