「間」の感覚 ①

日本は「間」の文化だと言われています。

「間に合う」「間がもたない」「間抜け」「隙間」「合間」「居間」「床の間」「土間」「客間」等等。

時間と時間、空間と空間をつなぐものが、「間」と呼ばれるものです。
この「間」という概念は、英語で訳すること人できません。

しかし、こうした目に見えない「間」の存在を日本人は古くからちゃんと認識し、大切に扱ってきました。

日本の和室の成り立ちは、まさに「間」の文化の象徴。
その空間は、寝る時は「寝間」となり、起きてそこにいる時は「居間」となり、食事をすれば「茶の間」に、来客があれば「客間」に、そうやって狭く限られた空間、「間」を有効活用したのが、日本の文化だったのです。