日本のように人間の平均寿命が長くなれば、おめでたい一方、 寝たきりでも、植物人間になっても、 医学の進歩で生き続けられるようになったが、 必ずしも長命が人の幸福につながらなくなってきた。
自分で自分の身の始末が不可能になり、 介護を必要としながら生き長らえるのは辛い。 それを感じる意識がなくなっても、医学の力で延命させるのが、 現在の医療の方針だが、 その負担はすべて介護者の肩にかかってくる。
今では病人もさることながら、 むしろ介護者のケアの必要性が問題視されてきている中、 自分の終末の在り方を思案してみてはどうだろうか。