運のいい人

幸運な人生について ④

「運のいい人になりたい」と願うなら、いまの自分を変えようとするのではなく、少し視点を変えて「今の自分を最大限に生かす」ことを考えてみてはどうか。

たとえば幸運感が強く、反社会的な行動をとりがちなタイプの人は、裏を返せば「怖いもの知らず」といえる。怖いもの知らずの性格は、営業や大きな金融取引などの仕事に生かせるかもしれない。
あるいは、不安感を抱きがちな人に前向きな言葉をかけてあげることもできるであろう。

攻撃的なタイプの人は、弁護士など舌戦を必要とする職業で実力を発揮するかもしれないし、組織のなかでは渉外などの立場で活躍できる可能性がある。

このように、自分がもっているプラスの要素はもちろん、一見マイナスに見える要素も自分の資質として生かす方法を探り、自分に与えられたものはすべて自分の資質としてコントロールする努力をする。

たとえいまの自分の状況が世の中の基準から考えるとちょっとズレている、という場合でも、自分が心地よいと思う状況なら、その状況を生かすことを考える。

自分を世間の標準に合わせる必要はない。いちばん大事なのは自分、その自分を最大限に生かすことが、運のいい人になるための絶対条件だと思う。